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虫歯はその進行状況によって、治療方法も変化していきます。虫歯治療は痛いものというイメージが強く、痛くて我慢できなくなるまで治療をしないという人も多いようです。
また虫歯が進行していく中で、痛みがあっても少したつと引っ込んでしまうなど、相当進行が進まないとあまり激痛が続かないこともあり、なんとなく治療のチャンスを逃しやすいかも知れません。
そこで早く治療して欲しいという気持ちを込めて、虫歯の進行別の治療法をご紹介しましょう。
◇早期発見、早期治療が大切です
歯は放っておくと最終的には歯を失うことになってしまいます。そのためできるだけ早いうちに虫歯を発見し、早期治療を受けることが大切です。
虫歯は軽いうちに治療すれば、軽い治療を行うことで完治できます。逆にぎりぎりまで我慢してしまうと、治療することさえできなくなることもあり、もちろん時間もお金もかかってしまうわけです。
信頼できる技術と知識を持った医師は「痛くない」「できるだけ削らない」「再発を防ぐ」をしっかり考えた治療を行ってくれます。
だからこそ早いうちに相談をすることが重要です。いくら医師が努力をしても末期状態まで治療をしなければ、抜歯をせざるを得なくなってしまいます。
◇虫歯の症状による段階とそれに合った治療法
・CО(初期レベル)
CОは虫歯の初期状態のことを指します。この時期にはまだ穴が開いていません。白、茶、黒っぽい色の変化が見られるものの痛みがないので自覚しにくく、定期検診など予防を心がけていると発見することができます。
この状態では削る必要はなく、フッ素の塗布などで再石灰化が起こり虫歯にならずに済む可能性も高まります。この場合は定期的にチェックする必要があります。
・C1(エナメル質に達するレベル)
C1は歯の最表層のエナメル質に虫歯が広がってしまったというレベルです。小さな穴が開きだしますが痛みはほとんどありません。
治療としては削ったりはしないで虫歯が大きくなってないか定期的に経過みていくことがほとんどです。この状態ではほとんどの場合麻酔を使用しません。
・C2(象牙質に達するレベル)
C2は表面にあるエナメル質の奥にある象牙質まで、虫歯が広がってしまったレベルです。特に冷たいものや甘いものを食べたときにしみたり痛みを感じますが、人によってはこのレベルではまだ何も感じない場合もあります。
治療としては穴があいてる場合には、虫歯部分を削り白い詰め物(コンポジットレジン)やセラミック、銀歯などの詰め物をします。削るときには痛みを伴うことが多く局所麻酔を行うこともあります。また、レントゲン撮影をおこない、虫歯の大きさが大きくなければ経過をみていく場合もあります。
C3(神経に達するレベル)
C3は歯の中心部にある神経に達するほどの虫歯レベルなので、温かいものでも痛んだり、そのままでもズキンズキンと痛むことも。
こうなると神経を取り除くことが必要になるため、局部麻酔をかけて治療を行いますが、神経の処置が終わり落ち着いてからそこに詰め物や被せ物をしていきます。
また、あまり炎症が強い場合は麻酔が効きにくいので、根の先に炎症がある場合は抗生物質と鎮痛剤、ない場合には鎮痛剤で落ち着かせてから治療を行う場合もあります。
C4(歯根まで侵されてしまったレベル)
C4は虫歯では最悪の状態と考えられます。歯の頭部は虫歯で破壊され、歯根まで虫歯が進んだレべルです。神経は死んでおり、痛みがないことも多く抜歯に進むことが多いと言われています。
治療としたくても被せることもできない状態となりますが、状態によっては根の部分だけ残して被せることができる場合もあります。
◇神経治療と被せ物により機能回復する
だんだん虫歯のレベルが進むと、どうしても神経の治療をする必要が出てきます。神経治療と被せ物をすることで機能回復します。ただし、根の内部は鍾乳洞のようにとても複雑になっており、治療の中でもとても難しい治療と言えます。
そこで最新機器を取り入れている歯科では成功率を高めるためマイクロスコープを使用し、肉眼で見えにくい細かいところもしっかりチェックしながら治療を行っていきます。
しかし、ここまで虫歯が進むと治療の回数も費用もかかってしまい、もちろん歯の寿命も減ってしまうので、できるだけこのような状態にならないためにも予防が大切です。
そのためにも定期検診などをしっかり行い、早期発見・早期治療を心がけましょう。