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毎日歯磨きをしていても虫歯ができてしまうことはあります。正しい歯磨きは虫歯予防には効果的ですが、完璧に防ぐことは困難です。ここでは虫歯の仕組みや症状、治療方法などを解説します。
なぜ虫歯になるの?
虫歯になる要因はさまざまですが、その多くは糖質・原因菌・歯質が大きく関わっています。口の中にある原因菌(ミュータンス菌)が糖質(ショ糖)から酸を作り出し、歯の成分であるカルシウムやリンを溶かすことで歯に穴が空くなどの虫歯症状を引き起こします。
3食のほかに間食を頻繁にする方、キャンディやチョコレートなどの甘い物をよく食べる方は口の中に酸が発生しやすく虫歯になりやすい環境と言えます。
歯の構造
歯は主に以下の4層で成り立っています。
・エナメル層:歯の表面を覆っている白く硬い層
・象牙質:歯の大部分を占め、エナメル質とセメント質に覆われている。エナメル質より柔らかい
・歯髄:歯の中心部にある軟組織。神経や血管が入り、痛みの感覚を伝える
・セメント質:歯の根の外側にあり、歯茎の中にあるのが一般的。骨と同等の硬さ。絵ねメル質と比べて柔らかく虫歯になりやすい
層によって硬さや虫歯のなりやすさなどが異なります。
虫歯の進行状況と治療方法
虫歯は急に穴が空いたり痛くなるわけではなく、段階を追って進行していきます。ここでは虫歯の進行別症状と自覚症状を紹介します。
症状 | 自覚症状 | |
C0 | ・白・茶・黒などの変化あり | ・痛みはない |
C1 | ・小さな穴が空き始める | ・甘いものがしみやすい |
C2 | ・エナメル質の奥にある象牙質に虫歯が広がる | ・噛むと痛い・冷たいものがしみやすい |
C3 | ・歯の中心部にある歯髄に虫歯が広がる | ・温かいものを食べたり何もしなくてもズキズキと痛みやすい |
虫歯を発見した時の治療方法
C0は自覚症状がない場合が多く、歯科での定期検診で見つかることも多いです。
フッ素の塗布により再石灰化が進めば虫歯にならないこともあります。
C1の軽度の虫歯の場合は麻酔を使わずに経過観察をすることが多いです。
C2になると虫歯が象牙質に達している状態です。ここまで虫歯が進行すると歯がしみる、痛いなどの症状が現れます。また、進行も早まるため早急に治療を行うことが望まれます。
一般的な治療では虫歯を取り除き、コンポジットレジンやインレーなどの詰め物、クラウンという被せ物が使われます。
C3は虫歯が神経まで達している状態で、虫歯の部分を削るだけでなく、神経を取り除く根管治療が必要になる場合もあります。治療期間は長くなり、完了するまでに数回通わなくてはなりません。歯の根の治療を終えたらクラウンを被せます。多くの場合歯を残すことができます。
C3の状態で歯の治療を行わずに放置すると痛みを感じる神経が壊死するため痛みを感じなくなります。その後歯の根に膿が溜まって激痛を生じることもあります。ここまで放置した虫歯は残すことが困難になり抜歯を選択するしかありません。
抜歯後の治療方法
抜歯した後の治療法は以下の方法があります。
インプラント:抜けた歯があったあごの骨にチタンまたはチタン合金製の歯根部を埋め込み、その上に人工歯を取り付けます。
ブリッジ:抜けた歯と両隣の歯を連結させた被せ物をはめる治療方法。健康な両隣の歯を削る必要がある
入れ歯:抜けた歯の代わりに人工歯を人工樹脂で連結させる方法
ダイレクトブリッジ:抜けた歯の代わりに人工歯を両隣の健康な歯に接着させる方法です。
歯科医院によっては望んでいる治療法に対応しない場合があるため、治療を始める前にしっかりとカウンセリングをすることが大切です。
適切な虫歯治療で健やかな口腔内を!
虫歯といっても進行状況により治療方法は変わります。歯科での定期健診で早期に発見できれば治療期間や費用も抑えられますが、放置すれば虫歯は進行し治療も複雑になっていきます。
口の中の健康を保つためにも毎日の正しい歯磨きのほか、歯科健診を定期的に受ける、虫歯かもと思ったらすぐに歯科を受診するなどの対策が効果的です。
うえくさ歯科では最小限の介入で最大限の効果が得られるよう最新機器の導入や日々の技術向上に励んでおります。また、未来の歯を一本でも多く残せるようカウンセリングを丁寧に行っているため、初診の方や虫歯治療に不安を抱えている方でも安心です。
お口のお悩みがある方はまずはお気軽にお問い合わせください。