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ボツリヌストキシン治療はボトックス治療とも呼ばれています。ボトックスはエステなどの美容関係でしわ改善に使われることで有名なので聞いたことがある方もいるでしょう。歯科でのボツリヌストキシン治療はしわ改善ではなく歯ぎしりや食いしばりなどの改善のために用いられます。
ここでは、ボツリヌストキシン治療で改善可能な症状とボツリヌストキシン治療の方法、ボツリヌストキシン治療に関する疑問などにお答えします。
ボツリヌストキシン治療で改善可能な症状とは?
歯科におけるボツリヌストキシン治療は、注射によって過剰な筋肉の働きを和らげ噛む力を調整します。ボツリヌストキシン治療により、以下の症状改善が期待できます。
歯ぎしり
歯ぎしりとは上下の歯を擦り合わせたり、噛みしめたりする動作を指し、ブラキシズムとも呼ばれています。ブラキシズムは主に以下の3タイプにわかれます。
- グラインディング
- 上下の歯をギリギリと擦り合わせる
- クレンチング
- 上下の歯を強く噛みしめる
- タッピング
- 上下の歯をカチカチ打ち鳴らす
歯ぎしりは就寝時など無意識のうちにやっていることが多く、自分で気が付きにくいのが特徴です。同じ部屋で寝ている家族に指摘されてはじめて気が付くパターンも多いです。
問題のある歯ぎしりをそのまま放置すると、悪影響を及ぼすこともあります。
ガミースマイル
ガミースマイルとは、笑顔になると歯茎が大きく見える状態を指します。ガミースマイルの要因はさまざまですが、中でも上唇周辺の筋肉が強過ぎることが大きな原因になることが多いです。
上唇の筋肉が強過ぎると過度に上唇が引き上げられるため、歯茎が多く露出してしまうのです。ボツリヌストキシン治療により筋肉を適度に弱めるため、歯茎の露出軽減に役立ちます。
顎関節症
顎関節症とは口を開け閉めするとカクカクと音がする、口が大きく開かないといった症状の障害です。顎の関節部や下顎の筋肉に強く負担がかかると痛みを感じることも。ボツリヌストキシン治療により筋肉の緊張を和らげることで顎関節の痛み緩和が期待できます。
強いくいしばり
強いくいしばりはその名の通り上下の歯を強く嚙合わせることを指します。
長期間続くと顎や輪郭の変形、知覚過敏や顎関節症などのリスクも高まります。
ボツリヌストキシン治療により咬筋を徐々に弱め、くいしばりの強さ軽減が可能です。
ボツリヌストキシン治療について
「ボツリヌストキシン治療に興味があるけどどのような治療なのか詳しく知りたい」という方もいるでしょう。ここではボツリヌストキシン治療について解説します。
施術時間
ボツリヌストキシン治療の施術時間は20〜30分です。ダウンタイムはなく、施術後すぐに日常生活に戻れます。
効果
注射後2~3日後から効果が表れはじめ、持続期間は3~6か月です。定期的な治療により投与間隔が伸びることもあります。状況に応じて繰り返しの治療が必要な場合もあります。
使用している薬剤
当院ではイノトックスと呼ばれる薬剤を使用しています。従来のボトックス注射にはヒト血清アルブミンという保存剤が使われていますが、副作用として発熱やじんましんなどが報告されています。イノトックスは動物性由来物質やヒト血清アルブミンは使用していません。そのため、副作用のリスクを軽減できるメリットがあります。
歯ぎしり・くいしばり改善の治療は歯科でできる
歯ぎしりやくいしばりを家族に指摘されて気になる方もいるでしょう。しかし、自分の力で改善するのは難しいものです。理由のわからない慢性的な肩こりや頭痛の症状がある場合は、問題のある歯ぎしりやくいしばりをしている可能性も否めません。
ボツリヌストキシン治療が気になる方はぜひ当院にお問合せください。